海外FXスプレッド比較・見方、スプレッドが狭い海外FX業者

海外FX業者を選ぶ時に気になるのがスプレッド。時間に余裕を持ったスイングや中長期ではスプレッドの影響を受けにくいのですが、デイトレードやスキャルピングではスプレッドで利益が大きく左右されます。

国内FX業者に比べると海外FXのスプレッドは広めの設定になっていて、ちょっとやりづらいと感じる投資家もいるかもしれません。

スプレッドは海外業者にごとに異なり、狭いスプレッドを提供する業者もあります。海外FXの短期トレードでは、業者選びが肝心なのです。

今回は、海外FXのスプレッド比較や見方スプレッドが狭い海外FX業者をご紹介していきます。ぜひ、業者選びにお役立てください。

最小スプレッド・平均スプレッドとは?

海外FXでは、公式サイトにて「最小スプレッド」「平均スプレッド」を提示している業者もあります。しかし、一般的に公式サイトで提示されているスプレッドあくまでも「目安」であって、リアルタイムのトレードでは全く異なることも少なくありません。

提示されているスプレッドには、

  • 最小スプレッド
  • 平均スプレッド
  • リアルタイムスプレッド

と3つの種類があります。

各スプレッドの見方や考え方を、最初に抑えておきましょう。

最小スプレッドとは

最小スプレッドは、最低スプレッドとも呼ばれる数値のこと。一定期間内で最も狭いスプレッドの数値を表したものです。

刻々とスプレッドが変化する中で、一番狭い時だとここまでスプレッドが狭くなりますよ、といった数値のことです。

海外FX業者の注文執行が最大限の力を発揮した時のレベルだと見なすことができます。

最小スプレッドが狭い = 注文執行力が高い

XMの最小スプレッド

XMTrading スプレッド一覧

例えば、XMでは1日のレート変動から最低スプレッドと平均スプレッドが確認できます。レート差(価格差)で提示されているのでpipsに換算するとわかりやすくなります。

レートをpipsに換算する方法

  • 円の通貨ペア → レート差 × 100

(0.001 × 100 = 0.1 → 0.1pips)

  • 円以外の通貨ペア → 価格差 × 10000

(0.00001 × 10000 = 0.1 → 0.1pips)

確かに、最小スプレッドが狭いほど、その海外FX業者のレートが有利であることを意味していますが、つねにそのスプレッドがトレードで実現できるわけではないのですね。むしろ、最小スプレッドよりはほぼ確実に広くなる、と思っていた方がよいのです。

海外FX業者の約定力・注文執行力を計るうえで、あくまでも目安となるスプレッド値となります。

平均スプレッドとは

平均スプレッドとは、一定期間におけるスプレッドが狭い時と広い時との平均値を表したものです。

その時々の市場の状況によって、スプレッドが広い時もあれば狭い時もあります。注文が殺到している時や、逆に注文が少ない時にはスプレッドが拡がりやすく、注文がほどほどに多く売買が円滑に行われている時にはスプレッドも狭くなる傾向にあります。

平均スプレッドを見ることで、広い時もあれば狭い時もあるとしても概ねの平均コストを見ることができます。

EXNESSの平均スプレッド

EXNESS 取引条件一覧

例えば、EXNESSでは取引条件一覧にて平均スプレッドを提示していますので、目安にすることができます。注意したいのは、このスプレッドよりも拡がる可能性はあるということです。

海外FX業者によって、最小スプレッドを提示している業者もあれば、平均スプレッドを提示している業者もあります。最小なのか、平均なのかで、実質のスプレッドの想定が変わってくるのですね。

リアルタイムスプレッドとは

リアルタイムスプレッドとは、実際にリアルタイムチャートにて取引されている売値・買値、スプレッドのことをいいます。その海外FX業者の取引きツールのレートがそのままリアルタイムで反映されたものです。

リアルタイムスプレッドが実際に取引する際のスプレッドとなるため、最も信用できる数値だといえます。

AXIORYのリアルタイムスプレッド

AXIORY リアルタイムスプレッド

例えばAXIORYでは、公式サイトにてリアルタイムスプレッドをpipsで公開しています。

公式サイトにてリアルタイムスプレッドを公開している海外FX業者は、ある意味でスプレッドに自信がある業者だと見なすことができます。海外FXの平均水準よりも狭いことが期待できます。

スプレッドが広い海外FX業者は、わざわざ前もって自社のデメリットとなるスプレッドを公開しないものです。リアルタイムスプレッドが公開されているかどうかが、業者選びの1つのポイントとなるでしょう。

スプレッドと約定力の関係

海外FXでスプレッドを重視する際に、欠かせないのが約定力をチェックすることです。

約定力を考慮することが大切

実は、スプレッドよりも約定力の方が短期トレードでは非常に重要なのです。

約定力が重要な理由

なぜ、約定力が重要かというと・・・

スプレッドがどんなに狭い設定でも、約定力が弱いと結果として広いスプレッドで注文が成立してしまうからです。

約定力を見極める方法

約定力に関しては、使ってみないとわからないのが現状。

しかし、約定力が期待できる海外FX業者には共通する特徴があるので、口座開設する前にも確認することは可能なのです。

どうやって約定力が高いどうかを調べるの?

約定力を見極める方法は、海外FX業者の公式サイトに行って、スプレッドや約定力に関する情報がどれだけ公開されているかで計ることが可能です。

約定力を見極める方法
  • リアルタイムスプレッドが公開されている
  • 約定力に関する具体的な明記がある
  • 約定力のデータが確認できる
  • サーバー情報が確認できる
  • 採用するシステムに関する言及がある
  • LP(リクイデティ・プロバイダー)の情報がある

約定力に力を入れている海外FX業者の場合、総じてスプレッド・約定力・サーバーやシステムに関する情報が詳しく表記されているのですね。

言い換えれば、約定力やスプレッドの情報が少ない・無い海外FX業者は、約定力が弱くてスプレッドが拡がりやすいと判断することができます。

スプレッドが狭いおすすめ海外FX業者・FX口座 

それでは、海外FX業者それぞれのスプレッドを比較したうえで、おすすめの海外FX業者・口座を紹介したいと思います。

海外FX ECN口座スプレッド比較一覧

まず、スプレッドをできるだけ狭いスプレッドで取引したい時におすすめなのがECN口座です。ECN口座はスプレッドが狭いかわりに、別で手数料が課される口座です。

海外FXのECN口座でスプレッドを比較してみましょう。

海外FX業者/手数料(1ロット) USDJPY GBPJPY EURJPY AUDUSD EURUSD
XM/往復$10 0.2pips 1.2pips 0.4pips 1.9pips 0.1pips
AXIORY/往復6ドル 0.4pips 0.6pips 0.5pips 0.5pips 0.2pips
Tradeview/往復5ドル 0.1pips 0.5pips 0.2pips 0.2pips 0.2pips
Gemforex/無料 0.3pips 1.0pips 0.5pips 2.5pips 1.8pips
LAND-FX往復8ドル 0.8pips 1.5pips 0.8pips 1.1pips 0.3pips
HotForex/往復6~8ドル 0.2pips 0.8pips 1.0pips 1.2pips 0.1pips
FBS/往復6ドル 0.3pips 0.6pips 0.2pips 1.7pips 0.1pips
Exness/往復7ドル 0.7pips 1.2pips 0.4pips 1.0pips 0.6pips

※スプレッドはつねに変動していますので、時期や時間帯によっては上記スプレッドとは大きく異なる場合もあります。トレードする時には必ず確認するようにして下さい。

最強スプレッド ベスト3はここだ!

比較一覧表から、簡単に手数料とスプレッドから比較してみると、

  • Tradeview
  • AXIORY
  • LAND-FX
  • GEMFOREX
  • FBS

のスプレッドが狭めなのが分かりますね。

ここで、約定力を考慮しなければなりません。なぜなら約定力が弱いと、結果として実質のスプレッドは広くなってしまうからです。

約定力を考慮してスプレッドを吟味すると、

  1. Tradeview
  2. AXIORY
  3. LAND-FX

というのがスプレッドのベスト3だといえます。

スプレッドが狭いおすすめ海外FX業者!

おすすめ1位:Tradeview

Tradeview 公式サイト

Tradeviewは、最高水準のトレード環境に強みを持つ海外FX業者。業界トップクラスの最狭スプレッド卓越した約定力で短期トレーダーから根強い支持を得ています。ECN口座のリアルタイムスプレッドは、公式サイトでも公開されているため、信頼性も高いと評判です。

Tradeviewおすすめポイント
  • 業界トップクラスの最狭スプレッド
  • 最大規模のサーバー(EQUNIX社)
  • リアルタイムスプレッドと提携LPを公式サイトにて公開
  • 手数料が片道2.5ドル/ロットと格安レベル

Tradeviewの取引きツールは、MT4・MT5に加えて、スキャルピング・ECN口座専用のcTraderとCurrenexが選択可能です。最低入金額が10万円からとなり、本格的にデイトレードやスキャルピングを取引したい方向けだといえます。スプレッドや約定力にこだわるなら、まず検討したい海外FX業者です。

おすすめ2位:AXIORY

AXIORY 公式サイト

そして、スプレッドで極めつけの2位はAXIORYです。AXIORYでは、約定スピードやスリッページ率などの統計データを毎月公開していて、透明性が高いことで人気の海外FX業者です。完全信託保全を提供する数少ない海外FX業者の1つでもあり、安全性の高さからも評価されています。

AXIORYのおすすめポイント
  • 約定率99.97%、最速約定スピード0.001秒
  • 世界最大級のサーバー(EQUINIX社)
  • Tier1クラスのLPを採用
  • 約定力に関する統計データを公開

約定スピードは実測で平均140ミリ秒~170ミリ秒。毎月のスリッページ率は0.0pipsが60%以上を維持している納得の約定力です。スプレッド・約定力を重視するなら、選択肢となるでしょう。

おすすめ3位:LAND-FX

LAND-FX 公式サイト

LAND-FXは、設置するサーバー数の多さで圧倒的な強みを持つ海外FX業者です。EQUNIX社をはじめ複数の大手ITインフラ業者と提携し、最強のサーバー環境を完備しています。アジア周辺だけでも東京を含めて5,6か所にサーバーがあるため快適な動作と約定スピードが期待できます。

LAND-FXのおすすめポイント
  • 約定スピード0.035秒
  • サーバー数が圧倒的に多い
  • 大手ITインフラを複数採用している
  • 世界最高水準の大手LPと提携

Bank of America、JPMorganChase、と大手LPの情報を公式サイトでも公開しています。100%入金ボーナスやリカバリーボーナス、デモトレードコンテストなどLAND-FX独特のサービスでも注目されています。

ちなみに以下の記事では、目的別におすすめの海外FX業者をご紹介しています。合わせて参考にして下さい。

海外FX業者おすすめ比較! 稼げる人気の海外FX口座をご紹介

ECN口座を検討してみよう

最後に海外FXのECN口座について、軽く解説しておきましょう。

ECN口座とは、手数料有料で狭いスプレッドで取引できる口座のことです。

海外FXのトレードに慣れてきた中級者以上になると、短期トレードではECN口座を使う投資家がほとんどです。手数料がかかったとしても、結局は狭いスプレッドにてコストは安くなるのですね。

ECN口座の手数料

  • Tradeview → 片道2.5ドル/1ロット
  • AXIORY → 片道3.0ドル/1ロット
  • LAND-FX → 片道4.0ドル/1ロット

TradeviewのECN口座は、「ILC口座」「cTrader口座」「Currenex口座」の3つから選択可能です。とくにcTraderは人気があります。

AXIORYのECN口座は「ナノ口座」か「テラ口座」が選択できます。「ナノ口座」ではcTraderが取引ツールで使えます。

LAND-FXでは、STP方式の口座が「LIVE口座」で、ECN方式の口座「ECN口座」といいます。「LIVE口座」でもすでに狭いスプレッドがさらに最狭レベルとなります。

ECN口座の選び方

投資家
投資家

ECN口座ならどこがおすすめ?

コンシェルジェ
コンシェルジェ

3つのECN口座を比較すると、若干の違いはあるものの手数料を考慮すれば、Tradeviewが最もコストは安くなります。

ただ、スプレッド以外でサービスの違いがあるので選ぶポイントをご紹介しておきます。

Tradeviewがおすすめの投資家

スプレッドと約定力以外は全く気にしない、スタンダード口座は使わないという投資家におすすめ。Tradeviewではボーナスやキャンペーンは一切ありませんし、スタンダード口座のスプレッドはそこまで狭くありません。短期トレードに徹したい方向けの口座です。

AXIORYがおすすめの投資家

スタンダード口座からまずは始めたい方、知名度が高い海外FX業者の方が安心できるという方は、AXIORYがよいでしょう。AXIORYのトレード環境は1位、2位を争うレベルでcTraderも使えます。たまにボーナスキャンペーンがあるのも魅力です。

LAND-FXがおすすめの投資家

LAND-FXは、世界各国に設置しているサーバーの数に強みがあります。EQUNIX社だけでなく複数の世界大手と契約、東京、日本の周辺にもまとまった数のサーバーがあり安定した環境が期待できます。最低入金額が20万円と高めなり、まとまった資金で運用したい方におすすめです。

コンシェルジェ
コンシェルジェ

ちなみに、ボーナスにも興味がある投資家は、以下の記事でボーナスでおすすめの海外FX業者をご紹介しています。ぜひ、こちらもご覧になってみて下さい。

海外FXの最新ボーナス情報! そもそもボーナスとは?使い方や注意点も解説

まとめ

今回ご紹介したように、スプレッドには「最小スプレッド」「平均スプレッド」「リアルタイムスプレッド」と3つのスプレッドがあります。

基本的に「平均スプレッド」が狭い場合と拡がる場合の平均値となるので、概ねの目安とできるスプレッドです。もともとのスプレッドに加えて、約定力が大きく関わってきますので、約定力を考慮した海外FX業者選びが欠かせません。

さらにスプレッドは、時期や時間帯によってつねに変動しています。

取引き量が多く、売買が円滑に行われる時はスプレッドが狭くなる傾向にあります。しかし取引が集中しすぎると、注文を裁くのに時間がかかるためスプレッドは広がってしまいいます。また、取引量が少なすぎると、買い手・売り手を探すのに手間がかかりスプレッドは広がる傾向にあります。

注文を入れる時には、「売値」「買値」を必ず確認するとともに、約定しやすい状況にあるかどうかを察することで、コストを最小限に抑えた短期トレードが実現できるでしょう。

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