海外FXに関する情報がネットでも増えています。ハイレバレッジがかけれる!ボーナスがもらえる!などメリットが目立つ中、そもそも海外FXとはどのようなFXサービスなのでしょうか。
国内FXとどのように違うのか、メリットやデメリット、安全性や注意点など疑問に思うことは多いですよね。
今回は、海外FXの特徴やメリット・デメリットを国内FXと徹底的に比較しながら解説していきます。どうぞ、参考にしてみて下さい。
海外FXと国内FXを徹底比較

最初に、気になる海外FXの特徴を8つの項目に絞って、国内FXと簡単に比較していきます。
- 安全性・信頼性
- レバレッジ
- スプレッド
- キャンペーン・特典
- 取引きツール
- 入出金方法
- 税金
- ロスカット
特徴・比較ポイント | 海外FX | 国内FX |
安全性・信頼性 | △ 微妙 | ◎ 全く問題なし |
レバレッジ | 最大500倍~1000倍 | 最大25倍 |
スプレッド | 0.8~1.8pips(メジャー通貨) | 0.1~0.4pips |
キャンペーン・特典 | 新規口座開設、入金、取引でボーナス | 新規口座開設、取引でキャッシュバック |
取引きツール | MT4、MT5が主流 | 各業者が開発した取引ツール |
入出金方法 | △ 制限される、複雑 | ◎ 全く問題なし |
税金 | 総合課税の雑所得(累進課税) | 分離課税の雑所得(一律20.315%) |
ロスカット | 20%/ゼロカット追証なし | 100%/残高マイナスリスク、追証あり |
それぞれの比較項目を詳しく見ていきましょう。
安全性・信頼性を比較
まず、海外FXと国内FXの最も大きな違いは、金融庁への登録があるかどうかです。
国内FX業者を含めて、日本に拠点を構える金融サービス業者はすべて金融庁への登録が義務づけられています。つまり、国内FXの場合、どの業者を選ぼうとも日本の法律で管理されているため、安全性・信頼性が高くトラブルの心配がありません。
一方、海外FXは日本国内に拠点を持ちません。日本に拠点がない海外FX業者は当然ながら無登録で、金融庁の管轄外にあります。日本の法律にて対処できない点が海外FXの不安要素となります。
レバレッジを比較
国内FXのレバレッジは最大25倍が限界です。なぜなら、国内ではレバレッジ規制にて最大25倍と決められているからです。
海外の業者である海外FXはレバレッジ規制の対象外ですので、桁違いのレバレッジが設定できます。海外FXの最大レバレッジの平均水準は500倍程度。中には1000倍以上のレバレッジがかけれる業者もあります。
スプレッドを比較
スプレッドの狭さで比較した場合は国内FXが有利です。
国内FXではメジャーな通貨ペア・米ドル円などは0.1~0.4pipsあたりの狭さが珍しくないですよね。
海外FXでは地理的な要因もあって、スプレッドが拡がりやすい傾向にあります。米ドル円の場合で0.8pips~1.8pipsあたりが平均的です。
キャンペーン・特典を比較
キャンペーン・特典を比較するなら海外FXの方が充実しています。
国内FXでは、特定の条件を満たした場合に新規口座開設や取引にてキャッシュバックがもらえます。しかし、ハードルが高めのキャンペーンも少なくありません。
海外FXの場合、キャッシュバックがもらえるケースは少ないものの、証拠金として使えるボーナスがもらえる海外FX口座が多いことが特徴です。入金不要でも口座開設しただけでトレードに使えるボーナスがもらえることもあります。あとは、入金ごとに50%~100%の入金ボーナスがもらえるので資金以上の証拠金で取引できます。
取引ツールを比較
次に大きな違いがあるのは取引ツールです。
国内FXでは、各業者ごとに業者が独自で開発した取引ツールが提供されています。多種多様なタイプの取引きツールから目的に合ったものを選ぶことができますね。
海外FXでは、高性能で人気のMT4・MT5が主流です。高性能であるがゆえ、操作が難しい面はあるものの、MT4・MT5が使えることで海外FXを選ぶ投資家も少なくありません。
入出金方法を比較
そして、海外FXで戸惑いがちなのが入出金方法です。
国内FX業者は、言うまでもなくすべての業者が日本国内にあります。従って、ネットバンキングを使っての入出金も容易で安心です。
一般的に海外FX業者は、海外に拠点があり海外の金融機関を利用しています。クレジットカードや国際決済サービス、海外送金など、特殊な方法で入出金する必要があります。何かと制限を受けるのが海外FX入手金の特徴です、。
海外送金では手数料が高くなるため、海外FXでは国際決済サービスのbitwalletがよく利用されています。
参照:bitwalletとは
税金を比較
また、税金の仕組みが国内FXとは異なることも海外FXの大きな特徴です。
国内FXの税金は、その他の所得とは分けて計算する分離課税の雑所得です。課税対象となった場合は一律で20.315%の税率で計算します。
海外FXの税金は総合課税の雑所得となります。給与所得や事業所得などその他の所得と合わせて計算します。トータルの所得額によって税率が5.0%~45.0%まで高くなります。
参照:国税庁-総合課税の所得税
ロスカットを比較
そして、留意しておきたい海外FXと国内FXの違いは、ロスカットの仕組みです。
国内FXのロスカット水準は、証拠金維持率100%で追証が義務づけられているのが一般的です。国内FXは高めのロスカット水準で安全だとはいえ、急激な為替変動が起きた時には、ロスカットが間に合わずに残高がマイナスとなるリスクがあります。
海外FXで嬉しいのは、ロスカット水準が20%と低いこと。加えて、ゼロカットシステムにて残高がマイナスになるのを避けることが可能なのです。ゼロカットについては、次の項で詳しく解説しています。
海外FXのメリット

次に、海外FXのメリットを国内FXと比較しながら詳しく解説していきたいと思います。
ハイレバレッジで取引できる!
海外FXを選ぶ1番のメリットは、やはりハイレバレッジです。
海外FXの最大レバレッジ平均は500倍、1000倍、3000倍、5000倍のレバレッジがかけれる海外FX業者もあります。国内FXの最大レバレッジ25倍と資金効果を比較してみます。
1万円の資金があった場合
1万円 × レバレッジ25倍 = 25万円分の取引きが可能
1万円 × レバレッジ500倍 = 500万円分の取引きが可能
というように大きな違いが出てきます。
実は以前、国内FXでいわゆる億り人が続出したのは、まだレバレッジ規制がなくて数100倍のレバレッジがかけれていたからだともいえるのです。
資金に余裕がある人はさらに大きなロットで、資金に余裕がない人は少ない資金でも海外FXなら大きなロットで稼ぐチャンスが得られます!
入金不要のボーナスで始められる!
もう1つ抑えておきたい海外FXのメリットは、何といってもボーナスがもらえることです。
海外FXでもらえるボーナスは大きく2種類あります。
- 新規口座開設でもらえるボーナス(未入金でもらえる)
- 入金する度にもらえるボーナス
新規口座開設ボーナスは、新規で口座開設すると入金しなくてももらえるボーナスのことです。海外FX業者によって金額は異なりますが、3000円~5000円分のボーナスが平均水準。一部の業者では、1万円、2万円、数万円のボーナスがもらえることもあります。
入金ボーナスは、入金額の50%~100%をボーナスとしてもらうことができます。とくに条件などないことが大きな特徴で、上限額の設定がありそれ以内であれば入金する度に口座に付与されます。
では、そもそもボーナスとはどのように使えるのか見ておきましょう。
- 証拠金としてのみ使える金額のことで、出金はできない
- 利益分は現金残高として換算可能、出金できる
- 稀に条件付きでボーナス自体の出金が可能な場合もある
- ボーナスがもらえる口座は限定されている
ボーナスのおかげで、取引量が増やせるだけでなくロスカットを免れることも度々あります。ロスカットに合っても、残ったボーナスから敗者復活戦で立ち上がることが可能なのです。
また、ボーナス自体の出金はできなくても、いざという時の保険の証拠金として活用できますし、利益は全額出金することが最大のメリット。
国内FXのキャンペーンは、入金不要でもらえるボーナスのようなものは今のところありません。キャッシュバックのキャンペーンがあっても取引量などのハードルが高いのが現状。
海外FXのボーナスは、国内FXのキャンペーンとは全く比にならないほど適用ハードルが低くトレードに役に立ちます。
世界で人気のMT4・MT5が使える!
さらに海外FXならではのメリットだといえるのが取引ツールです。
海外FXで主流のMT4・MT5は、国内の取引きツールに比べるとテクニカル分析ツールが豊富で、カスタマイズ性に優れていて、世界中で一番使われている人気の取引きツールです。
「MetaTrader/メタトレーダー」と呼ばれているシリーズの1つ。略して、「MT4/エムティー・フォー」「MT5/エムティーファイブ」といいます。ロシアのMetaQuotes社が開発したトレードプラットフォームです。
利用できるテクニカルツールは標準搭載されている分だけでも60種類以上はあります。他にも100種類以上の自動売買も無料・有料で利用することができます。
標準搭載されている機能以外でも、インジケーターや各種売買シグナルなど無数のソフトをインストールすることが可能です。
国内FXの取引きツールは、MT4・MT5ほどの性能は有していませんが各業者ごとに機能・性能が異なることがメリットになっています。
取引きツールの良しあしは投資家のニーズにもよるので、どちらが良いとは一概にいえない部分もあるでしょう。ただ、性能を重視するならMT4・MT5が圧倒的におすすめです。
ゼロカットだから負債の心配がない!
次に、4つ目の海外FXのメリットとして、国内FXとの致命的な違いを解説します。
海外FXではほとんどの業者にて、ロスカットの際にゼロカットと呼ばれるシステムを採用しています。
万が一の為替変動で残高がマイナスになった場合は、海外FX業者がマイナス分を補填してゼロにしてくれるシステムのことです。
ロスカットが間に合わずに残高がマイナスになることは、そう滅多にあるわけではないのですが、何らかのネガティブなニュースから、通貨が暴落してしまうことが稀にあります。海外FXではゼロカットがあるので、どんなに暴落が起きても口座残高はゼロで相殺される仕組みになっています。
国内FXでは、過去に何度かスイスフランショックや大統領選、Brexitなどでロスカットが間に合わないことがありました。数10万円~数100万円の負債を抱えた投資家が結構いるのです。
2021年3月22日 トルコリラ暴落

2021年3月22日に、トルコリラ円は15.122円から12.580円まで暴落しました。約15%以上の下落で、この日にロスカットが間に合わずに借金を負った投資家が続出しています。
資金を全額失うことはあったとしても、海外FXなら少なくとも負債を抱える心配はないのです。
海外FXのデメリット

メリットのインパクトが強い海外FXですが、忘れてはならないのが海外FXのデメリットや注意点です。対策やチェックポイントもご紹介しますので、しっかり理解しておくようにしましょう。
金融庁では注意喚起している!
海外FXをためらう理由となりがちなのが、金融庁に無登録の海外業者であるということです。
そもそも、海外FXは日本に拠点を持たないため、金融庁に登録する義務はありません。従って、無登録であるのは当然なのですが、やはり日本の法律で対処できないことが不安要素となります。
中には、悪質な海外FX業者もあり、詐欺に合った投資家も少なからずいるようです。金融庁では、悪質な業者があることを踏まえて無登録業者の利用を注意喚起しています。
スプレッドが拡がりやすい!
海外FXで、理解しておきたいデメリットとはスプレッドが拡がりやすいことです。
というのも、海外FXでは地理的要因に加えて取引方式がNDD方式となるため手数料が加算されているのです。
NDD方式とは、Non-Dealing-Desk(窓口を介さない直接取引)のことで、投資家は基本的に直接FX市場にアクセスして注文することが可能です。NDD方式の場合は、スプレッドやスワップが業者の収益源となるためスプレッドが拡がりやすいのです。
入出金方法の利便性が低い!
海外FXで、最も悩みがちなデメリットは入出金方法です。海外FXで主に利用できる入出金方法は、「クレジットカード」「国際決済サービス」「国内銀行送金(一部の業者)」「海外銀行送金」があります。
入出金の際には、海外FX特有のルールがあります。
ここで、海外FX特有の入出金ルールとは何なのか確認しておきましょう。
- 国内の銀行振込みは基本的に利用不可(一部の業者にて可能)
- 入金方法と同じ方法でしか出金方法が選べない
- 入金方法と同じ方法で入金額をまずは出金する
- 利益分の出金は選択できることが多い
- 最近では国内銀行送金が利用できる業者が増えている
などです。知らないでいると、出金拒否された!と慌ててしまうことになりますので注意しましょう。
稼ぐほど税金が高くなる!
最後に、稼げるようになると極めて不利になる海外FXの税金について解説しておきます。
海外FXの税金は、海外FXで稼げば稼ぐほど高くなる税制になっています。最大で45.0%まで税率が高くなり、住民税10.0%を加算すると、所得の半分以上が税金でとられてしまいます。

すでに給与所得などで300万円以上ある場合は、トータルの所得が大きくなり税率が高くなるので、とくに注意が必要です。
まとめ

今回ご紹介してきたように、海外FXはメリットが大きいものの、国内FXとは使い勝手が異なりそれなりにデメリットや注意点があることがわかりました。
果たして海外FXがおすすめなのかどうかは、それぞれのFXの経験や投資目的にもよるといえます。一定のリスクがあることを理解したうえで、ハイレバレッジやボーナスで有利にトレードしていきたい方にはうってつけだといえます。
初心者の方は最初は戸惑うことが多くなるため、国内FXで馴れてからの方がいいかもしれません。
海外FXが気になっていても不安に思われる方は、まずは、入金不要のボーナスで試してみるのがおすすめです。あるいは、1万円~数万円程度の少額投資から始めてみてはいかがでしょうか。
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